
毎日魚をよく観察し、病気の早期発見に務める事(なんか人間と同じですね)が最大の治療法です。とよく言われますが、中々そうは行きません。
私が気を付けているのは、魚が硬い物に体を擦りつける用な仕草をしていたら要注意、あとは、餌への反応、と言う事だけです。
硫酸銅
白点病・ウーディニウム病
昔から白点病によく使われている硫酸銅。最近では毒性を抑えた物も販売されていますが、基本的に無脊椎動物や海藻には猛毒で、微量でも死滅してしまいます。
ハウツー本などでは一度でも硫酸銅を使った水槽は、どんなによく洗っても無脊椎動物や海藻には使えないと有りますが、どうなんでしょう。試したこと無いので分かりません。
薬を使う場合は必ず使用上の注意をよく読み、トリートメントタンクで行なって下さい。
(別の専用水槽、プラケースでもエアレーションさえすれば大丈夫です)
白点病の薬を使わない治療方法
手間はかかりますが白点病のライフサイクルを利用した治療法で、薬害を避けられます。
①トリートメントタンクを用意し(プラケースでも可)黒い台の上に置く、無ければ黒いシートでも可。(白点虫を見えやすくするため)
②新しい海水を入れ保温器具で温度を合せエアーレーションをする。
③病気の魚を入れる。
④白点病の場合は24時間経過したら魚を別な容器に移し、トリートメントタンクの海水を捨てよく洗いう。(器具も)
⑤また②③④を白点虫がいなくなるまで数日間繰り返す。(この時エルバージュなどを使用するのも有効です。)
⑥白点虫が居なくなったのを確認して本水槽に戻す。
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淡水浴
白点病・ウーディニウム病・水かび病・フィンロット
外皮ビブリオ病・リムフォシスティス病・トリコディナ病
①プラケース、バケツでも可。
②カルキ抜きとエルバージュを入れ温度を合せエアーレーションします。
③魚を静かに入れます。比重の影響で魚が底に横たわりますが、心配しないで少し待ちます。
リムフォシスティス病・トリコディナ病の場合
(細胞中に侵入したウイルスは死滅しないですが、体表の患部を取り除き二次感染を防ぐ方法です。)
少し待ったら患部がふやけて来ますので、魚を捕まえ指の腹や爪で幹部を擦るように取り除きます。
取り除いたら魚をプラケースに戻します。その前に水は新しく入れ替えておく。
④数分後、魚を水槽に戻します。
(リムフォシスティス病は初期の場合、ホンソメワケベラが掃除をしてくれる事も有ります。)
1日に1回、時間は個体差が有るので5~10分前後。魚の状態をよく見ながら行いましょう。
治療用として小さなプラケースを二つ用意できれば、交互に使えて便利が良いです。
以上が一般的な治療法で、私自身も行って来ましたが必ず治癒するとは限りません。根気のいる作業で非常に面倒です。
やはり、病気が疑われる魚は即隔離しましょう。本水槽に病気を蔓延させないためと、隔離する事でより良く観察できますし、落ち着いて対処できます。