海水魚は難しい?

一般的には、まだまだ海水魚飼育は難しいと思われているようですが基本的には淡水魚も海水魚も飼い方に差は有りません。濾過バクテリア、微生物等が必要なのも一緒です。 では何故、それは淡水魚と海水魚の生理的な違いで海水魚の糞は水分の少ない濃密な糞で同じサイズの個体では淡水魚の約100倍の毒性があると言われています。それを素早く安全な物質へと変えてくれる濾過バクテリア、微生物等がより必要となり、ワンランク以上の濾過槽が必要と言う事です。 あなただって汚れた空気の中で、しかも酸素が薄い状況で病気もせず長生き出来ないでしょう。

それ以外の要因は

  • 海水には酸素が溶けにくい
  • 濾材の好気性バクテリア(細菌)は多量の酸素が必要
  • サンゴ礁域の魚は生存限界の水温範囲が狭い
と言われています。でも、あまり神経質になる必要はありません。淡水魚も海水魚も飼育のポイントは濾過で、うまく機能していれば病気もしません。

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私の経験から

私の熱帯魚歴は途中、中断していた時期もありますが淡水魚も含めると通算で30年以上だと思います。その経験を通して言わせてもらえば我慢です。最初はどうしてもすぐ魚を入れたくなりますし、熱帯魚屋さんに行けば色とりどりの綺麗な魚が貴方を待ってます。 飼ってと言わんばかりに!! どうしても誘惑に負けますよね。私もそうでした。 どれだけ買って死なせたか・・・ 今は飼育ノウハウ、周辺機器も一昔前より格段の進歩をしていますが、一応はハウツー書でも待つようにとは書いて有ると思います。なのに、これを使えばとか、こうすれば早く水が出来て飼えるとか!? 誘惑がいっぱいです。 そして定期的な全水量の三分の一の水替え、それをしないと寒空のなかに裸で出されているようなものだとかいろいろ言ってます。でも、それだったら十何年も生きれます。産卵が何回も出来ますか?

私の最長記録は

カクレクマノミ(ニモ)の15~16年で、ナンヨウハギとハマクマは13年位です。他にも10年程度なら沢山いました。残念な事に引越しの最中エアーポンプの故障に気が付がず、気が付いた時にはほぼ全滅状態でした。それがなければ今もまだ・・・? 今は二代目ですが私の場合ほとんど水換えはしていません。引越しの時にやむ無くしたぐらいです。 日常の管理としては、水が減ったらその量だけカルキ抜きした水道水を足すだけです。

ショップの場合

回転しなきゃいけないんで肥らす必要はないのですが、我が家のお魚達はどこのショップのお魚達より太って元気です。目的はちっちゃな水槽の中に海を作ること、どれだけ海の微生物を増やせるかです。 素人ですので、科学的な分析は出来ませんが目視でもかなりの数の生き物が確認できてます。大きな物だとゴカイとか、小さなものだと点みたいな虫とか、目的は一つの小っちゃな海を作る事(水槽内で)。 なので、雨がない代わりに水を足し、川が運ぶ養分の代わりに餌をやります。 だから我慢です。 適当にライブロックでも入れ、テストフィッシュはひとやま幾らのスズメダイで、ひたすら待つことが後々楽になります。でも待てないですよね。分かります。でも、待ってください。

最後に

テストフィッシュのスズメダイはどんどん死んでいきます。ぱっとみは綺麗で可愛いですが、よーく顔を見てください。キツい顔してます。自然の海とは違い狭い水槽内です。隠れ場がない限り最後の一匹になるまで喧嘩します。 最後の一匹も喧嘩疲れでその後、死ぬこともあります。あくまでもテストフィッシュです。(パイロットフィッシュとも言います。)諦めて下さい。 どうせ死ぬんだったらとエサをやらないは駄目ですよ。残りエサや魚の排泄物が微生物(バクテリア等)の餌ですから。 微生物(バクテリア等)も生物です。餌なくして繁殖は出来ません。 私の長い飼育経験を元に、独断と思い込みかも知れない海水魚の飼い方です。