
魚の病気には、大きく分けて細菌性、ウイルス性、寄生生物によるものの三つが有ります。細菌性だと好塩性ビブリオ菌、ウイルス性だとリムフォシスティス病、寄生生物だと白点病やウーディニウム病です。
私達の周りには色々な病原生物(カビ、ダニ、細菌、ウイルス等)が有ります。でも、健康な時には自らの免疫システムで大丈夫ですが、疲れやストレス、怪我等でバランスが崩れ、弱っているときに感染、発病となりますね。
魚でも同じで、海水中に自然にいる病原性物と自らの免疫システムのバランスが崩れたときに病気になります。
病気の種類と原因
初期段階での対処で、治癒率の高い病気です。
白点病
魚がかかる病気の代表的なもので、海水魚の病気の80%は白点病と言われます。熱帯魚や金魚の白点病とはまったく別の病原性物で、クリプトカリオンと言う繊毛虫が魚体に寄生し発病します。
初期症状はヒレに半透明または乳白色の膜がかかったようになり、よく見ると白い点が見えます。そして体やヒレに白い点がぽつぽつと現れ始め、消えたりまた現れたりを繰り返しながら徐々に増えて来ます。最終的には白点がエラに達した時点で窒息死すると言われています。
魚が硬い物に体をこすりつける用な仕草をしていたら要注意です。
ウーディニウム病
この病気はウーディニウム・オケラテウムと言う繊毛虫が魚体に寄生し発病します。白点より小さな薄黄色の点ができて呼吸が荒くなり、最終的には狂ったように泳ぎ回り死に至ります。
水かび病
サプロレグニアと言う糸状菌が魚体についてかびが綿毛状になります。
古く汚い水に出やすいようです。
フィンロット
一般に鰭腐れ病と言われ、やはり古く汚い水に出やすいようです。
リムフォシスティス病
最初は白点病のように白い点が現れますが、点が移動しないで大きくなり、次第にカリフラワーのようになる病気で、水質の悪化や網で救った時のキズなどからウイルスが細胞中に侵入し発病すると言われています。
トリコディナ病
トリコディナと言う繊毛虫が体の表面に寄生し発病します。幹部はオブラートを張り付けたように薄い皮膜で覆われますが、初期の段階では見つけにくく進行が早いため、遅いものでも1~2日で死んでしまいます。
海水魚の主な病気一覧
スポンサーリンク治療が困難な病気
一般人には手に負えない病気で、水産、養殖関連ではワクチンもあり、抗生物質も手に入りますので広く使われ治癒しているようですが、我々一般人には入手も使用も無理です。
外皮ビブリオ病
ビブリオ・アンギュラルム菌が魚体を荒らし(ウロコがささくれだったり血がにじむ、肛門もただれたり血がにじむ。)結果、出血性敗血症となります。
内蔵ビブリオ病
外皮ビブリオ病の魚を突ついて内蔵にビブリオ菌が入り感染します。外傷は無くても腹が異常に膨れたりしたら要注意です。最終的に体表に赤ただれが現れ出血性敗血症となります。お手上げで廃棄処分しか手がありません。
ツベルクロシス(結核菌)
イクチオスポリディム(真菌)
色艶が悪くなった、痩せてくる、急に餌を食べなくなった、鱗が一部立ち気味、鰭の割れ、目が出てくる、といった変化は有りますが、両者ともに内蔵が侵される病気のため気が付き難く、気が付く頃には手遅れです。
その他
ポップ・アイ
眼球突出、出目です。色々諸説は有るようですが、確かな原因は不明で綺麗な水で治る事も。
拒食症
内臓の病気や口の中に寄生虫がいると食べなくなりますが、他の外的要因も、例えば、いじめられている、相性が悪い魚がいるなど、何か気に入らない事が (ー_ー;)